「リウマチと診断されたけれど、日常生活で何に気をつければいいの?」
「今の習慣が症状を悪化させていないか心配…」
そんな不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
進行すると関節の変形や機能障害につながることもあるため、治療を続けながら日常生活での注意点を知っておくことが大切です。
この記事では、リウマチの方が避けるべき行動や食事、仕事での注意点を具体的に解説します。
セルフケアのポイントも紹介するため、日々の生活に取り入れてみてください。
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【行動編】リウマチでやってはいけない6つのこと

何気なく続けている習慣が、リウマチの症状を悪化させている可能性もあります。
ここでは、リウマチの方がやってはいけない6つの行動を紹介します。
1. 症状が強い時期の激しい運動
リウマチで関節に炎症が起きているときは、激しい運動を控えることが大切です。
炎症が強い時期に関節に負担をかけると、痛みや腫れが悪化する可能性があります。
ただし『まったく動かない』こともよくありません。
関節を動かさないでいると、筋力が低下したり、関節の可動域が狭くなったりしてしまいます。
痛みが落ち着いているときは、ウォーキングや水中運動など、関節への負担が少ない運動を取り入れてみてください。
運動の強さや時間は、翌日に疲れや関節痛が残らない程度を目安にするとよいでしょう。
2. 関節を冷やすこと
関節が冷えると、痛みやこわばりが強くなることがあります。
リウマチの方は、寒い季節だけでなく、夏場のエアコンにも注意が必要です。
冷房の風が直接当たる場所を避け、長袖やブランケットなどで関節を保温しましょう。
温めることで血行がよくなり、こわばりや痛みがやわらぐことも期待できます。
お風呂でゆっくり温まったり、蒸しタオルで関節を温めたりするのもよいです。
ただし、関節が熱を持って腫れているときは、炎症が強くなっている可能性があります。
この場合は温めずに、まず主治医に相談しましょう。
3. 喫煙
喫煙は、関節リウマチの発症リスクを高める生活習慣の一つだと考えられています。
厚生労働省の資料でも、喫煙はさまざまな病気の原因・悪化要因として挙げられており、その中に関節リウマチとの関連も含まれています。
また、喫煙している人は、治療薬の効果が十分に出にくくなる可能性があることも指摘されています。
そのため、関節リウマチの予防や症状のコントロール、さらに肺炎など他の病気を防ぐ意味でも、禁煙は重要です。
4. ストレスを溜めること
ストレスをきっかけに、関節の痛みや腫れがはっきりしてくる方もいます。
リウマチはあくまでも免疫の異常による病気ですが、外傷やストレスなど何らかの『誘因』をきっかけに症状が出てくることが多いとされています。
つらい出来事が続いたときに関節の痛みや腫れが気になったら、「ストレスのせいかな」と我慢しすぎず、早めに医療機関で相談してみることが大切です。
日頃から十分な睡眠をとる、趣味の時間を作るなど、無理のない範囲でストレスを発散する習慣を持っておきましょう。
5. 関節に負担をかける姿勢
正座や和式トイレの使用など、関節に大きな負担がかかる姿勢は避けましょう。
膝関節に大きな負担をかけるため、リウマチの症状を悪化させる原因になります。
椅子に座る生活を中心にし、どうしても正座が必要な場合はクッションを使うなど工夫してください。
また、可能であれば洋式トイレを使用するか、自宅のリフォームを検討するのも一つの方法です。
首の関節にも要注意です。
リウマチが進行すると頸椎にも炎症が起こることがあり、高い枕の使用や急な首の動きは負担になります。
枕は低めのものを選び、朝起きるときは急に立ち上がらず、一度座位をとってから立つ習慣をつけましょう。
6. 長時間同じ姿勢でいること
長時間同じ姿勢を続けると、特定の関節に負担が集中してしまいます。
デスクワークや座りっぱなしの仕事をしている方は、定期的に姿勢を変えることを心がけてください。
1時間に1回程度は席を立って軽くストレッチをしたり、足を左右に動かしたりするだけでもよいです。
重いものを持つことも関節への負担になります。
買い物のときはカートを利用したり、リュックサックに荷物を分散させたりして、手首や指の関節にかかる負担を減らしましょう。
【食事編】リウマチでやってはいけない2つのこと

リウマチの方には特別な食事制限は必要ありませんが、食生活によって影響を受ける可能性があります。
ここでは、食事においてリウマチでやってはいけないことを紹介します。
1. 炎症につながる砂糖や加工食品の過剰摂取
砂糖や加工食品の摂りすぎは、体内の炎症を促進する可能性があります。
約19万人の女性を対象としたアメリカの大規模調査では、毎日1缶程度以上の砂糖入り炭酸飲料を飲んでいる人は、ほとんど飲まない人に比べてリウマチの発症リスクが63%高いという結果が出ています。
加工食品についても、摂取量が多いリウマチ患者は心血管疾患のリスクが高くなるという報告があります。
特定の食品を完全に避ける必要はありませんが、同じものを極端に食べすぎないよう、バランスのよい食事を心がけることが大切です。
2. 肥満につながる栄養バランスの偏った食事
体重の増加は関節への負担を大きくし、症状を悪化させる原因になります。
特に膝や股関節など、体重を支える関節への負担が増えるため、痛みが強くなりやすくなります。
リウマチの方は、関節の痛みやこわばりから食欲が湧かないこともありますが、「食べなければ」と思って炭水化物や脂質を摂りすぎるのもよくありません。
白米やパン、お菓子、脂っこい肉類などに偏らないよう注意しましょう。
一方で、青魚に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)は、炎症を抑える働きが期待できます。
サンマ、イワシ、サバなどを積極的に食事に取り入れてみてください。
また、リウマチの方は骨粗鬆症になりやすいため、カルシウムやビタミンDの摂取も重要です。
牛乳やチーズなどの乳製品、小魚、キノコ類などをバランスよく食べるようにしましょう。
【仕事編】リウマチでやってはいけない2つのこと

リウマチがあっても、治療を続けながら仕事をしている方はたくさんいます。
ただし、仕事の内容によっては症状が悪化することもあるため、注意が必要です。
1. 関節に負担が大きい肉体労働
重いものを持ち上げたり運んだりする仕事は、関節への負担が大きくなります。
特に手首や指、膝などの関節に炎症がある場合、肉体労働を続けると症状が悪化する可能性があります。
建設業や運送業、介護職など、体を使う仕事に就いている方は注意が必要です。
2. 立ちっぱなし・歩きっぱなしの業務
長時間の立ち仕事や歩行は、膝や足首などの下肢の関節に負担をかけます。
接客業や販売業、工場でのライン作業など、長時間立ちっぱなしになる仕事は、リウマチの症状を悪化させる原因になることがあります。
また、寒い場所での作業も関節の痛みを強くするため、屋外での仕事や冷房が効きすぎたオフィスでの仕事も注意が必要です。
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リウマチと仕事を両立させるための工夫

リウマチがあるからといって、仕事を諦める必要はありません。
治療を続けながら、自分に合った働き方を見つけることが大切です。
ここでは、仕事を続けるための具体的な工夫を紹介します。
職場に病状を伝えて必要な配慮を求める
リウマチの症状や通院の必要性について、職場に伝えておくことが大切です。
周囲の理解があれば、関節に負担がかかる業務を避けたり、急な体調不良のときに対応してもらったりしやすくなります。
「病気のことを言いづらい」と感じる方もいるかもしれませんが、理解を得られれば長く働き続けることにつながります。
どのように伝えればよいかわからない場合は、主治医や医療機関のスタッフに相談してみましょう。
フレックスタイム制や在宅勤務を活用する
リウマチの症状は日によって異なるため、柔軟な働き方ができる職場が理想的です。
フレックスタイム制があれば、朝のこわばりが強いときに出勤時間をずらせます。
在宅勤務ができれば、通勤の負担を減らせるだけでなく、体調に合わせて休憩を取りやすくなります。
職場にこうした制度がある場合は、積極的に活用することを検討してみてください。
制度がない場合でも、上司や人事担当者に相談することで、柔軟な対応を得られる可能性があります。
こまめな休憩や作業内容の調整を相談する
長時間同じ姿勢を続けないよう、こまめに休憩を取ることが大切です。
デスクワークの場合は、1時間に1回程度は席を立ち、軽いストレッチをするようにしましょう。
足を左右に動かしたり、肩を回したりするだけでも関節への負担を軽減できます。
また、エアコンの冷気が直接当たらないように席の位置を調整したり、ブランケットやカーディガンを用意したりして、体が冷えないように工夫することも大切です。
重いものを運ぶ作業がある場合は、同僚に手伝いをお願いしたり、台車を使ったりするなど、関節への負担を減らす方法を考えましょう。
リウマチの悪化を防ぐためにできるセルフケア

リウマチの症状をコントロールするためには、治療を続けることに加えて、日常生活でのセルフケアも重要です。
ここでは、自分でできる対策を紹介します。
痛みの程度に合わせて安静と運動を使い分ける
リウマチの治療では、安静と運動のバランスが大切です。
痛みが強いときは無理をせず、安静にして関節を休ませましょう。
ただし、安静にしすぎると筋力が低下し、関節の可動域が狭くなってしまいます。
症状が落ち着いているときは、無理のない範囲で体を動かすようにしてください。
ウォーキングや水中運動、軽いストレッチなどがおすすめです。
運動の内容や量は、医師やリハビリスタッフと相談しながら決めましょう。
自助具などを活用して関節への負担を減らす
日常生活で関節への負担を減らすために、自助具を活用する方法があります。
例えば、蛇口をひねる動作が難しい場合はレバー式の水栓に変えたり、瓶のふたを開けるためのオープナーを使ったりすると、手首や指の負担を軽減できます。
重いものを持つときは両手で持つようにし、買い物にはリュックサックやカートを活用しましょう。
落としたものを拾うのが大変な場合は、マジックハンド(リーチャー)を使うと便利です。
また、正座よりも椅子に座る、布団よりもベッドを使うなど、生活スタイルを見直すことも検討してみてください。
入浴や服装の工夫で体を温める
体を温めることで、関節のこわばりや痛みがやわらぐことがあります。
お風呂ではシャワーだけで済ませず、ぬるめのお湯にゆっくり浸かるようにしましょう。
血行がよくなり、全身の疲れも取れやすくなります。
服装は、関節を冷やさないよう長袖や長ズボンを選ぶことがおすすめです。
夏場でも冷房対策として、カーディガンやストールを用意しておくとよいでしょう。
手首や膝など、特に症状が出やすい部位にはサポーターを使うのも選択肢の一つです。
保温効果があるだけでなく、関節を安定させて負担を軽減する効果も期待できます。
まとめ
リウマチと診断されると、日常生活や仕事のことが不安になるかもしれません。
しかし、治療を続けながら適切な生活習慣を心がけることで、症状をコントロールしながら自分らしい生活を送ることは十分に可能です。
症状を悪化させる原因を避けながらも、日常生活では関節への負担を減らす工夫を取り入れ、仕事との両立が難しいと感じたら職場に相談することも大切です。
内田クリニックでは、リウマチの診断・治療に対応しており、予約なしで受診が可能です。
日常生活での注意点やセルフケアについても、一人ひとりの症状に合わせたアドバイスを行っています。
リウマチの症状でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
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記事監修者

医療法人社団内田クリニック 院長
内田 嘉雄(うちだ よしお)
略歴
- 2005年4月 東京大学医学部附属病院臨床研修医
- 以後、関係病院をローテーションし研修を行う
- 2014年4月 東京都立墨東病院 リウマチ膠原病科勤務
- 2022年10月 医療法人社団内田クリニック院長
資格
- 日本整形外科学会専門医
- 日本リウマチ学会専門医・指導医
- 日本人工関節学会認定医
- 難病指定医
コメント
東京都墨田区にある内田クリニックのホームページをご覧頂きありがとうございます。
当院では整形外科疾患全般に対し、生活指導・内服・注射・リハビリテーションを提供しています。手術療法が検討される場合は、近隣の総合病院と連携し対応しています。
関節リウマチをはじめとするリウマチ性疾患の診断・治療を専門領域としており、高血圧・脂質異常症・高尿酸血症など生活習慣病の治療にも対応しています。
また、高齢化やリウマチ性疾患などで増加している骨粗鬆症に対しても、内服・注射・リハビリにて対応しています。上下肢の装具についても、義肢装具士と連携し作成可能です。
妊娠・出産を検討する若年層から高齢者まで、状況に応じた治療選択肢をご提案し、相談しながら一緒に治療を行っています。
常に知識と技術を更新し、皆様に最善の医療を提供できるよう努めています。


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