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関節リウマチで食べてはいけないものは?避けるべきものと積極的に摂りたいものを紹介

関節リウマチになって「何か食べてはいけないものはあるのかな」と気になってはいないでしょうか。

先に結論から言うと、医学的には関節リウマチにおいて、絶対に食べてはいけない食品はありません。

むしろ心配なのは、極端な食事制限によって栄養が偏り、体力が落ちてしまうことです。

一方で、飲んでいる薬の種類によっては影響が出やすい食品があることも事実です。

この記事では、できれば避けたい食べ物・飲み物と、薬を服用中に注意したい食品を整理したうえで、日々の食事でどんなことを意識すればよいかを紹介します。

食事以外の日常生活の注意点もあわせて解説するため、ぜひ参考にしてみてください。

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関節リウマチで食べてはいけないものはある?

関節リウマチで食べてはいけないものはある?

関節リウマチを理由に、絶対に食べてはいけない食品はありません。

関節リウマチは免疫の異常によって関節に炎症が起きる病気で、糖尿病や高血圧のような食事が直接の原因となる生活習慣病とは異なります。

「肉を食べると炎症がひどくなる」といった話も聞かれることがありますが、現時点では肉類と関節リウマチの炎症に直接の因果関係は認められていません。

むしろ自己判断で食品を制限しすぎると、筋力低下や栄養不足につながる恐れがあります。

ただし、服用している薬の効果に影響する可能性がある食品はあるため、注意が必要です。

次の章から、できるだけ控えたほうがよいものと、薬を飲んでいる方が注意したいものを解説します。

関節リウマチでできるだけ避けるべき食べ物・飲み物

関節リウマチでできるだけ避けるべき食べ物・飲み物

食生活の乱れが体全体の炎症を引き起こしたり、体重増加で関節への負担が増したりすることがあります。

こうした積み重ねは、関節リウマチの症状悪化につながる可能性があるため、これから紹介する食べ物や飲み物は摂りすぎないように意識しましょう。

砂糖・糖分が多い食品:症状の悪化につながる可能性がある

砂糖を多く含む食品は、以下の理由から関節リウマチの症状に影響する可能性があります。

  • 炎症を引き起こす物質(サイトカイン)を増やす可能性があるため
  • 糖化という現象を招き、関節組織を硬くして負担を増やすことがあるため
  • 肥満の原因となり、膝や足首などの関節への負担が大きくなるため

菓子類や炭酸飲料はもちろん、市販のグラノーラやヨーグルトドリンクなど、甘さを感じにくい加工食品にも砂糖が多く使われているものがあります。

食品表示を確認する習慣をつけておくとよいでしょう。

砂糖を完全に断つ必要はありませんが、甘いものを楽しみたい場合は果物やヨーグルトに切り替えるなど、少し工夫してみてください。

飽和脂肪酸が多い赤身肉や加工肉:炎症との関連が指摘される

牛肉や豚肉などの赤身肉、ソーセージやハムなどの加工肉には、飽和脂肪酸という種類の脂肪が比較的多く含まれています。

こうした飽和脂肪酸や糖分を多く含む西洋型の食事パターンは、関節リウマチの発症リスクや炎症の強さと関連する可能性が指摘されているのです。

参照:National Library of Medicine「Intake frequency of vegetables or seafoods negatively correlates with disease activity of rheumatoid arthritis」

一方で、魚介類や野菜・果物を多く摂る人ほど、関節リウマチの症状が落ち着いている傾向にあるという報告もあります。

肉を一切食べてはいけないわけではありませんが、脂肪の少ない鶏肉や魚を中心にしつつ、赤身肉や加工肉ばかりに偏らないように意識するのが現実的です。

脂肪分の多い揚げ物や菓子類:肥満の原因になる

フライや天ぷらなどの揚げ物、洋菓子やスナック菓子は、脂肪とカロリーが高い食品の代表です。

関節リウマチで薬(特にステロイド)を服用している方は食欲が増しやすいこともあり、気づかないうちにカロリーオーバーになり、体重が増えやすくなります。

体重が増えると、膝・股関節・足首などに負担がかかり、関節の痛みや炎症が悪化しやすくなります。

また、肥満は高血圧や糖尿病のリスクも高まるため、関節リウマチの合併症予防の観点でも体重管理は重要です。

揚げ物やスナック菓子を楽しみたいときは、週に一度程度の特別な機会に留めるなど、頻度を意識してみましょう。

アルコール飲料:肝臓への負担や炎症につながる

関節リウマチでよく使われる薬の一つ「メトトレキサート」を服用している方は、飲酒に注意が必要です。

メトトレキサートとアルコールはどちらも肝臓で分解されるため、一緒に摂取すると肝臓への負担が重なり、肝機能障害のリスクが高まるとされています。

また、アルコールには血流を促す作用があるため、関節の炎症がある部分への血流が増えて、痛みや腫れが強まる可能性もあります。

少量の飲酒であれば問題ない場合もありますが、問題のない範囲は人によって異なるため、どのくらいまでなら飲んでよいかは必ず主治医に確認するようにしましょう。

関節リウマチの薬を服用中に注意したい食べ物・飲み物

関節リウマチの薬を服用中に注意したい食べ物・飲み物

関節リウマチの薬を飲んでいる方は、薬の効果や副作用に影響する可能性がある食べ物・飲み物に気をつける必要があります。

葉酸を多く含むもの(サプリ・青汁など)

青汁や葉酸サプリメントは、メトトレキサートの作用に影響する可能性があるため注意が必要です。

メトトレキサートは、葉酸というビタミンの働きを抑えることで、炎症を起こす細胞の増えすぎを抑える薬です。

そのため、葉酸を過剰に摂ってしまうと薬の作用に影響するおそれがあり、関節の炎症や痛みのコントロールが難しくなる可能性があります。

一方で、ほうれん草や小松菜、枝豆などの食品から食事で摂る葉酸は、通常の量であれば問題ないとされています。

なお、メトトレキサートを服用している方に、医師が葉酸製剤を処方することがありますが、これは副作用を減らす目的で、主治医の指示どおりに飲む分には心配いりません。

自己判断で市販の葉酸サプリを追加することは避け、気になる場合は医師に相談してください。

グレープフルーツ

グレープフルーツに含まれる、フラノクマリンという成分は、薬の代謝に関わる酵素の働きを妨げる性質があります。

そのため、一部の薬では副作用が出やすくなることがあります。

具体的には、免疫抑制剤(タクロリムスやシクロスポリンなど)を使用している方は、グレープフルーツやそのジュースを避けるように指示が多く、注意が必要です。

グレープフルーツを食べてよいかどうか迷う場合は、飲んでいる薬を確認したうえで医師に聞いてみましょう。

カフェインの多い飲み物

コーヒーやコーラ、エナジードリンクなど、カフェインを多く含む飲み物を大量に摂取すると、メトトレキサートの効果に影響する可能性があると言われています。

メトトレキサートが炎症を抑える際に関わる体内の仕組みと拮抗することがあり、症状の改善が得られにくくなる可能性があるためです。

一方で、1日1〜2杯程度のコーヒーであれば大きな問題はないと考えられており、すべての方がコーヒーを完全に避ける必要はありません。

日常的にコーヒーや紅茶、エナジードリンクを多量に摂る習慣がある場合は、摂取量を控えめにするか、一部をカフェインレスに切り替えることを検討するとよいでしょう。

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関節リウマチにおける食事のポイント

関節リウマチにおける食事のポイント

避けるべき食べ物や飲み物を意識することも大切ですが、体にとってよいものを積極的に摂る視点も大切です。

ここでは、関節リウマチの方が食事で意識した方がよいポイントを解説します。

栄養バランスの取れた食事を心がける

関節リウマチの方のなかには、痛みや倦怠感から食欲が落ちてしまい、食事量が不足する場合があります。

栄養が偏ると免疫機能が低下したり、体力が落ちたりするため、基本となる食事の質を整えることが重要です。

主食(ごはん・パン)、主菜(魚・肉・卵・大豆製品)、副菜(野菜・海藻・きのこ類)をバランスよくそろえることを意識しましょう。

1食で全部そろわなくても、1日トータルで見てバランスが取れていれば問題ありません。

食欲がないときは、消化しやすいおかゆや煮物などを活用しながら、少量でも栄養価の高い食品(卵、豆腐、魚など)を取り入れるようにしましょう。

カルシウムとビタミンDを摂取する

関節リウマチの方は骨粗しょう症に注意が必要なため、カルシウムとビタミンDを積極的に摂ることが重要です。

関節リウマチでは、炎症そのものや運動不足、さらにステロイド薬の長期使用などが重なると、骨粗しょう症のリスクが高まります。

カルシウムは牛乳・ヨーグルト・チーズなどの乳製品、ほうれん草や小松菜などの緑黄色野菜、小魚、ひじきなどに多く含まれています。

ビタミンDはカルシウムの吸収を助ける栄養素で、鮭やイワシなどの魚介類、しいたけやエリンギなどのきのこ類に多く含まれています。

カルシウムとビタミンDは一緒に摂ることで吸収効率が上がるため、例えば「きのこ入りの魚料理」のような組み合わせで摂るようにしてみましょう。

魚を積極的に摂取する

青魚に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)という脂肪酸には、関節の炎症を抑える働きが期待されています。

EPAは体内でほとんど作れない必須脂肪酸で、血液中に入ると炎症を起こす物質が作られるのを抑えるとされています。

サバ・イワシ・サンマ・アジなどの青魚に豊富に含まれており、週2〜3回程度を目安に食事に取り入れることが理想的です。

魚が苦手な方や調理が難しいと感じる方は、缶詰、えごま油、亜麻仁油を使うことも一つの方法です。

良質なたんぱく質を意識する

関節リウマチでは、痛みで運動量が減りやすく、筋力が低下しやすい傾向があります。

そのため筋肉を作り、維持するためのたんぱく質摂取は欠かせません。

たんぱく質を多く含む食品としては、魚・鶏肉・卵・豆腐・納豆・乳製品などがあります。

毎食、一品は主菜となるたんぱく源を取り入れる習慣をつけましょう。

例えば、朝食に卵か納豆、昼食に魚料理か鶏肉のおかず、夕食に豆腐や大豆製品を組み合わせると、1日を通してたんぱく質を補いやすくなります。

特に青魚はたんぱく質とEPAを同時に摂れるため、効率よく摂取できる食材です。

関節の負担を減らす体重管理

関節リウマチでは、体重増加による負担が痛みや炎症の悪化につながることがあるため、適正体重を意識することが大切です。

ただし、急激なダイエットや食事制限は、栄養不足や筋肉量低下につながるため避けましょう。

おやつや間食を減らす、揚げ物の頻度を落とす、夕食を少し軽めにするなど、無理のない範囲で少しずつ取り組むことが長続きのコツです。

食事以外で関節リウマチの悪化を防ぐ日常生活の注意点

食事以外で関節リウマチの悪化を防ぐ日常生活の注意点

関節リウマチの管理は食事だけではありません。

日常生活の習慣も症状に影響することが多く、次のような点に気をつけることが大切です。

喫煙は症状に影響する

喫煙は関節リウマチの発症リスクを高め、発症後も症状が悪化しやすく、治療薬の効果も出にくくなることが知られています。

さらに、間質性肺炎などの肺の合併症リスクも上がるため、関節リウマチの方にとって喫煙は大きなマイナス要因です。

自力での禁煙が難しい場合は、禁煙外来やサポートを利用しながら、段階的に本数を減らすことから始めるのも一つの方法です。

歯周病のケアを心がける

歯周病は関節リウマチと関連があることが指摘されており、放置すると全身の炎症を高める一因になる可能性があります。

関節リウマチでは免疫を抑える薬を使うことが多いため、口の中の感染症が重症化しやすい点にも注意が必要です。

毎日の丁寧な歯磨きに加え、定期的な歯科受診で歯石除去やクリーニングを受けることが、発症や悪化のリスクを下げるうえでも役立ちます。

ストレスを溜めないように休養を十分にとる

強いストレスや睡眠不足が続くと、痛みやこわばり、疲労感が増し、関節リウマチの症状が悪化しやすくなるとされています。

規則正しい生活リズムと十分な睡眠を意識しつつ、無理のない範囲で仕事や家事の負担を調整することが大切です。

軽い散歩や入浴、趣味の時間など、自分なりのリフレッシュ方法を持っておき、「調子が悪い日は早めに休む」というスタンスで関節リウマチと付き合っていきましょう。

まとめ

関節リウマチでは、絶対に食べてはいけない食品はありませんが、砂糖や脂肪分の多い食品、アルコールは控えめにしておくことが推奨されます。

一方で、魚や野菜、良質なたんぱく質、カルシウムやビタミンDを意識して摂り、栄養バランスを整えることが、炎症や筋力・骨の維持に役立つとされています。

メトトレキサートなどの薬を服用している場合は、サプリメントや特定の飲み物との相互作用もあり得るため、気になるものがあれば事前に医師に確認するとよいでしょう。

内田クリニックは、日本整形外科学会専門医・日本リウマチ学会専門医が関節リウマチをはじめとするリウマチ性疾患の診療を行っています。

骨粗しょう症の薬物治療や日常生活のアドバイスも、個々の状況に合わせた対応が可能です。

「食事や生活習慣について相談したい」「最近、関節の痛みやこわばりが気になる」という方は、お気軽に当院へご相談ください。

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記事監修者

医療法人社団内田クリニック 院長 内田 嘉雄

医療法人社団内田クリニック 院長

内田 嘉雄(うちだ よしお)

略歴

  • 2005年4月 東京大学医学部附属病院臨床研修医
  • 以後、関係病院をローテーションし研修を行う
  • 2014年4月 東京都立墨東病院 リウマチ膠原病科勤務
  • 2022年10月 医療法人社団内田クリニック院長

資格

  • 日本整形外科学会専門医
  • 日本リウマチ学会専門医・指導医
  • 日本人工関節学会認定医
  • 難病指定医

コメント

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当院では整形外科疾患全般に対し、生活指導・内服・注射・リハビリテーションを提供しています。手術療法が検討される場合は、近隣の総合病院と連携し対応しています。

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